ダマスク・ローズ

使用商品 : カトルソワース 「ブロッサム」
香り
バラの香りの代表的なものでもあります。この香りは「ダマスク香」とよばれます。
肌への効果
細胞成長促進、毛細血管強化、乾燥肌、炎症、ほてり、かゆみ、湿疹、しわ
精神作用
神経の緊張と精神緩和、高揚作用、抗うつ、抑うつ、悲嘆、嫉妬、恨み
ヒーリング作用
ホルモン調整や、美肌、疲労回復、ストレスの抑制など
身体的作用
身体を調整し、よみがえらせる効果があると考えられており、とくに心臓、眼、および皮膚に有益だとされています
特徴
ダマスク・ローズは初夏のみ咲く一季咲きです。そのためにサマー・ダマスクと呼ばれることもあります。よく似たものにRosa × damascena biferaがありますが、このバラは秋にも咲くためにオータム・ダマスクとか四季を意味するカトル・セゾンともよばれます。オータム・ダマスクはロサ・ガリカとロサ・モスカータの交雑種という説もあります。またブルガリアのバラ祭りで有名なカザンリクのバラの谷では商業的にダマスク・ローズが栽培されています。それはRosa x damascena trigintipetalaという種類でカザンリクとか、トリギンティペタラともよばれています。
植物の特徴
バラ科の潅木で原産地はアフガニスタン、イラン、シリア、トルコです。
芳香剤としての歴史
16世紀、十字軍からの帰途、ダマスク(現在のシリアの首都ダマスク)から ヨーロッパに持ち帰ったとされていたことから、ダマスクのバラと呼ばれるように なりました。
相性の良い精油
オレンジスイート,カモミール,ガルバナム,クラリセージ,サンダルウッド,ジャスミン,ゼラニウム,ネロリ,パチュリー,パルマローザ,ベルガモット,ラベンダー

ラベンダー

使用商品 : カトルソワース「リラックス」
香り
ウッディーでフローラルな、くっきりした香り。
肌への効果
細胞の成長を促し、皮脂の分泌のバランスを取ります。やけどや著しい日焼けの熱を冷ます作用があります。
精神作用
中枢神経系に働きかけ、怒りを和らげ、疲労を取り去ります。
ヒーリング作用
強心作用、強脾作用、駆風作用
身体的作用
筋肉のこりや捻挫などの痛みを取り除く働きがあります。また呼吸器系にも有効で、気管支炎や結核の症状を和らげます。さらに心臓を鎮静化する作用があり、血圧を下げ心拍を安定化します。
特徴
ラベンダーはシソ科の背丈の低い常緑樹であり、ハーブ、アロマセラピー、観賞用にされる。春に紫や白、ピンク色の花を咲かせる。紫色の花がもっともポピュラーであり、ラベンダー色とは薄紫色を意味する。原産は地中海沿岸といわれる。ラベンダーには鎮痛や精神安定、防虫、殺菌などに効果があるとされる。属名の Lavendula は「洗う」という意味のラテン語に由来する。これはローマ人達が入浴や洗濯の際にラベンダーを湯や水に入れることを好んだためだという。ラベンダーの香しい芳香成分にラベンダーの効能が集結しています。一時的によく知られ使われているのが、鎮静作用でしょう。心身ともにリラックスしたい時やストレスがたまって疲れている時、眠れない時にも効果があります。眠りにくいときに、ラベンダーオイルをお風呂や枕に数滴落として入浴すると寝つきがよくなるといわれています。
植物の特徴
原産地は地中海沿岸諸国。日本でもおなじみの草ですが、その花と葉、茎からエッセンシャルオイル(精油)が抽出されます。
芳香剤としての歴史
アロマテラピーで最もよく使われる精油で、昔から殺菌・殺虫特性はよく知られていました。中世のイギリスで香水として使われ始め、20世紀に入り皮膚を治療する特性が発見されました。
相性の良い精油
オレンジ、カモミール、クラリセージ

ブロッサムマンダリン

使用商品 : カトルソワース 「ブロッサム」
香り
フローラル基調でデリケートな柑橘系の香り。
肌への効果
妊娠線や瘢痕を薄くする働きがあります。
精神作用
抑うつと不安を取り除き、気分をリフレッシュさせる作用があります。
ヒーリング作用
強壮作用、催乳作用、細胞成長促進作用
身体的作用
消化を促進して食欲を増進する作用があります。こうした作用はいずれも穏やかなため、用量を調整すれば子どもにも妊婦にも使うことができます
特徴
マンダリンは柑橘の中でミカン類に属する植物の総称として用いられる。常緑低木で白い花をつけ、秋から冬に食用となる果実をつける。果皮が薄く手でむくことができるのが特徴である。マンダリンの原産地はインドのアッサム地方で、これが交雑などで変化しながら世界各地に伝播したものと考えられている。中国経由で日本に伝わったものからウンシュウミカン、一方中東を経て地中海沿岸に伝わったものから地中海マンダリンやクレメンティン、さらにモロッコからフロリダに伝わったものからダンシータンジェリンといった栽培種が発生している。日本では「ポンカン」としておなじみ。他の柑橘系精油に比べ、作用が穏やかで、刺激や光毒性も少なめ。
植物の特徴
原産地はブラジル、スペイン、イタリアなど。暑くて湿気の多い気候が好きですが、それより気温の低い場所に生育する木のほうが精油がたくさんとれます。
芳香剤としての歴史
中国からヨーロッパに伝わり、さらに地中海地方、アメリカにまで広がりました。香料用、食品用に今も用途が広がっています。
相性のよい精油
カモミール、グレープフルーツ、コリアンダー

ジャスミン

使用商品 : カトルソワース 「ブロッサム」
香り
甘美でエキゾチックな香り。
肌への効果
乾燥肌や敏感肌に作用して肌を守ります。マンダリンやラベンダーの精油とブレンドして処方すると、肌が弾力を取り戻し妊娠線を消すのにも役立ちます。
精神作用
深刻な抑うつ症状に効果を発揮して、自信を取り戻すのを助けます。
ヒーリング作用
抗うつ作用、催淫作用、催乳作用
身体的作用
生殖器系に働きかけ、生理痛を和らげたり精子を増やす働きがあります。出産時には子宮の収縮を強めて分娩を促します。一方で苦痛を和らげるほか、産後の抑うつ症状にも効果的です。
特徴
ジャスミン(Jasmine)はモクセイ科ソケイ(素馨)属の植物の総称。 ソケイ属の植物は世界で約300種類が知られている。 オウバイ(黄梅)もこれに含まれるが、香りはない。 アジアからアフリカの熱帯あるいは亜熱帯地方が原産である。どのジャスミンも共通した独特の甘く上品な香りをもちますが、この香りに鎮静効果や抗うつ作用がある事が知られ、また婦人病などのホルモンバランスを回復。ジャスミンには鎮静効果や抗うつ作用があり、気分転換をする、不安や気うつを軽減する、不眠を解消するなどが代表的な効能です。他にも胃腸の調子の良くない方、下痢気味の方などにもおすすめです。また、女性のホルモンバランスを調整する働きも知られていますので、生理時に体調が崩れる人や更年期障害の方にもよいでしょう。
植物の特徴
原産地はイランと北インド。最近では北アフリカ諸国やイタリアなどでも栽培されています。白い花を芳香が最も強くなる夜間に摘み取りエッセンシャルオイル(精油)を抽出します。フランス産のオイルが最高級品といわれます。
芳香剤としての歴史
昔から催淫作用に注目が集まってきましたが、次第に淋病や前立腺の障害の治療にも使われるようになりました。以後、お茶になったり、香水の成分として広く使用されたりしています。
相性のよい精油
イモーテル、オレンジ、グアヤックウッド

ローズウッド

香り
ウッディーでスズランのようなフローラルな香り。
肌への効果
細胞を刺激し、代謝を高めて肌の老化を防ぎ、シワをできにくくします。
精神作用
中枢神経系を安定化し、精神の疲れを和らげます。
ヒーリング作用
強壮作用、抗うつ作用、催淫作用
身体的作用
中枢神経系を安定化し、精神の疲れを和らげます。
特徴
ローズウッドは、アマゾン原産の樹高40mにもおよぶ常緑樹です。別名ボア・デ・ローズと呼ばれています。以前は熱帯雨林の乱伐によって産出されてきましたが、現在ではブラジル政府の監視の管理のもと、1本伐採につき1本植樹を義務付けられています。ローズウッドのエッセンシャルオイルは、ストレス解消などリフレッシュしたいときによく使われます。ウッディーとフローラル、両方の香りがします。名前のとおりバラに似た香りがします。身体全体のバランスを保ち、気持ちを明るくします。肌に元気を与えるので、加齢対策や敏感肌のケアに良く、デオドラント作用も優れています。また、気持ちを前向きにしてくれます。刺激性や感作性がなく、安全に使えるので子供にも使用できるのがローズウッドの特長の1つです。
植物の特徴
原産地はブラジル。高さ40メートル近くになる木を削り、蒸留してエッセンシャルオイル(精油)を抽出します。
相性のよい精油
コリアンダー、サンダルウッド、シダーウッド

タンジェリン

香り
甘いなかにもツンとする香り。
肌への効果
血液の循環をよくするので肌の血色をよくします。また妊娠線を消す作用もあります。
精神作用
催眠性があり、リラックスして穏やかな眠りを導きます。
ヒーリング作用
強壮作用、健胃作用、細胞成長促進作用
身体的作用
ビタミンCを多く含んでいるため、妊娠中のアロママッサージでよく使われます。手足の末端まで血液の循環をよくするため、手足のこりを治します。また消化器系に作用して、下痢や便秘といった胃腸の不調を緩和します。
特徴
タンジェリンは濃いオレンジ色の果物で、軽くて甘い、柑橘ならではの香りです。マンダリンと植物学的には同じものに属してしる植物ですが、香りはマンダリンに比べ、若干ほのかな感じがします。作用は神経系を緩和させる効果があり、ストレス解消や緊張緩和によても役にたってくれます。ビタミンCの含有量が豊富なので、よく妊娠中のアロママッサージに広く利用されるオイルでもあります
植物の特徴
植物の原産地はセイシェル、タヒチ、フィリピンなどの南洋諸島。さまざまな色の美しい花を咲かせますが、蒸留したとき最も高品質のエッセンシャルオイル(精油)を得られるのは黄色い花の木です。
芳香剤としての歴史
洋の東西を問わず、昔からイランイランの精油は他の精油とまぜて女性用の整髪料に使われてきました。19世紀まではフィリピンが精油の輸出で圧倒的強さをみせていましたが、現在では高級香水にひろく使われています。
相性のよい精油
オレンジ、グレープフルーツ、サンダルウッド

ゼラニウム

使用商品 : カトルソワース「リラックス」
香り
ミントとバラの香りをあわせたような甘い香り。
肌への効果
皮脂のバランスを整え、肌をしなやかに保ちます。血液の循環をよくするので肌の血色をよくします。
精神作用
神経系に働きかけることにより不安を抑え、ストレスを軽減します。
ヒーリング作用
強壮作用、血管収縮作用、血糖値低下作用
身体的作用
ホルモンの働きを正常化して、月経前緊張や更年期障害の症状を和らげます。また利尿作用やリンパ系を活性化する作用があり、代謝を高めて体内から毒素を排出する助けをします。
特徴
テンジクアオイ属(Pelargonium)とはフウロソウ科に属する植物の属。多年草、多肉植物、低木など約200種がある。テンジクアオイ属の種の大部分は亜熱帯、熱帯に生息して、霜には耐性がない。葉は普通互生で、掌状もしくは羽状である。花は直立した茎の先につき、5枚の花弁がある。花の色や形は様々なものがある。精神面の効能では、精神的疲労、ストレスの緩和、不安感、抑うつを取り除く効果があります。身体面の効能では、生理痛、生理不順、月経前の緊張やイライラの改善やホルモンのバランスを整える効果があり、血液循環を良くして、冷えや、むくみを改善します。ホルモンのバランスを整えるので、月経と関係のある様々な不調に効能があるとされています。また、免疫効果を高めるとされ、感染症の予防に役立ち、治癒作用を向上させると考えられています。
植物の特徴
精油の産地はレユニオン、フランス、スペイン、モロッコなど。高さ60センチほどの草につくピンク色の花と尖った葉から精油を抽出します。
芳香剤としての歴史
薬剤としての威力はかなり昔から認められていましたが、商業生産が始まったのは19世紀初頭から。現在は香水と石鹸によく使われます。
相性のよい精油
アンジェリカ、オレンジ、キャロットシード

イランイラン

使用商品 : カトルソワース「リラックス」
香り
エキゾチックなフローラルの香り。
肌への効果
脂性肌にも乾燥肌にも使えるのが魅力。頭皮に使えば髪の毛の成長を促します。ただし皮膚炎を起こした肌には使用しないこと。
精神作用
アドレナリンを抑制してリラックスさせる働きがあるので、怒りやショックを和らげます。
ヒーリング作用
血圧降下作用、抗うつ作用、催淫作用
身体的作用
ホルモンのバランスを整える作用があり、生殖器系の働きを促すほか、性的障害にも効き目を発揮します。また呼吸や血圧を整える働きもあり、神経系をリラックスさせます。ただし長時間使用すると逆効果をもたらすことがあるので注意が必要です
特徴
イランイランの木は平均12メートルの樹高に達する。直射日光あるいは部分光によって生育し、原産地である熱帯多雨林の酸性土を好む。葉は長くなめらかで光沢がある。花(すなわちイランイラン)は黄緑色あるいは淡紅色で、ヒトデのように巻き上がり縮れた形状。非常に薫り高い精油を得ることができる。イランイランという語はタガイランイランはイランイランノキ(Cananga odorata バンレイシ科カナンガ属/イランイランノキ属)の花および花からとれる香油の名。ログ語由来 (ilang-ilang) であるが香気を意味する語ではない。
植物の特徴
植物の原産地はセイシェル、タヒチ、フィリピンなどの南洋諸島。さまざまな色の美しい花を咲かせますが、蒸留したとき最も高品質のエッセンシャルオイル(精油)を得られるのは黄色い花の木です。
芳香剤としての歴史
洋の東西を問わず、昔からイランイランの精油は他の精油とまぜて女性用の整髪料に使われてきました。19世紀まではフィリピンが精油の輸出で圧倒的強さをみせていましたが、現在では高級香水にひろく使われています。
相性のよい精油
オレンジ、グレープフルーツ、サンダルウッド

モミ

香り
バルサムに似たクリアでリフレッシュさせる香り。
肌への効果
精神作用
心を落ち着かせ、現実的な気持ちにさせてくれます。
ヒーリング作用
去痰作用、抗壊血病作用、抗胸部感染症作用
身体的作用
一番大きな効果が発揮されるのは呼吸器系で、粘液や膿でふさがった気管をクリアにします。喘息や息ぎれにもよく効きます。尿路の殺菌消毒作用も認められています。
特徴
モミは球果植物門マツ科モミ属の常緑高木。一般にモミというと日本特産で暖かい所を好むので、秋田・岩手県南部より南の本州から九州は屋久島まで見ることができ、日本海側にはごく少なく、多くは太平洋側に分布している。一般的に広葉樹と混じっている時は尾根筋に多く、また、ツガと混成し、モミ・ツガ林を作っている所もある。 樹形や葉の付き方はトウヒ属と非常に似るが、樹皮は白っぽく(樹種や樹齢により茶色っぽい樹皮のものもある)横に線が入る、葉は細くて固い針状で先端は2つに分かれる、球果は枝先に上を向いて立つ、熟すると鱗片が剥がれ種子を散布するので球果の形で地上に落ちることはなく枯れ枝の先に球果の芯が突き出した針のような形で残る、といった点でトウヒ属と区別できる。
植物の特徴
原産地はカナダやロシアなどの北国。クリスマスツリーとしておなじみですが、多量のエッセンシャルオイル(精油)がとれるのは樹齢の高い木です。
芳香剤としての歴史
耐久性があるため、家屋や船の建材として利用されてきました。アメリカでは樹脂が医薬として使われていた時代もあります。現在では石鹸、ルームスプレー、デオドランド剤、殺菌消毒剤などさまざまな用途で使われています。
相性のよい精油
キャラウェイ、シダーウッド、ニアウリ

スウィートオレンジ

使用商品 : カトルソワース「アウェイク」
香り
さわやかな甘い香り。
肌への効果
発汗作用があるため、肌から毒素を除去したり乾燥肌やシワ、皮膚炎の緩和にも効き目を発揮します。
精神作用
柑橘系特有のさわやかな甘い香りは、気持ちの落ち込みを慰め、明るい気分にしてくれます。
ヒーリング作用
強壮作用、駆風作用、解熱作用
身体的作用
胃腸の不調(とくに神経性)を和らげる効果があり、下痢や便秘にも効きます。逆に食欲を増進するので、ダイエット中は避けたい香りです。体内でコラーゲンの生成を助けるので、筋肉痛を緩和したり骨を丈夫にする働きがあります。
特徴
オレンジ(orange)はカンキツ(柑橘類)の一種。スイートオレンジ(アマダイダイ、学名Citrus sinensis OSBECK)とサワーオレンジ(ダイダイ、学名Citrusaurantium)の総称だが、日本では通常前者を指す。原産地はインドのアッサム地方。中国を経てリスボンに伝わり、世界中に伝播した。 現在の主産地はアメリカ、ブラジル、スペイン、イタリア、メキシコなど。 日本での栽培はそれほど多くなく、国内流通品の大部分はアメリカのカリフォルニア産である。果実だけでなく、花、葉、樹皮など、全てが薬用になる植物です。オレンジブロッサム茶(花の浸出液)や葉の浸出液は、穏やかな味と香りで、緊張や不安をほぐして気分を落ち着かせてくれます
植物の特徴
原産地は中国とインドですが、現在では世界各地とりわけ地中海沿岸やアメリカ大陸でみられます。果皮からはオレンジ油、花からはネロリ油、葉からはプチグレン油がとれます。
芳香剤としての歴史
すでにギリシャ帝国時代にヨーロッパに伝わり重用されていたようです。アメリカではキリスト教の宣教活動とともに西海岸まで伝わりました。現在エッセンシャルオイル(精油)は香水のほか、食品の香りづけとしても使われています。
相性のよい精油
アンジェリカ、クローブ、コリアンダー

レモン

香り
フレッシュで鋭い柑橘系の香り。
肌への効果
古い皮膚細胞を取り除き、ツヤのある肌を作ります。
精神作用
気持ちをリフレッシュさせ、頭の働きをクリアにします。
ヒーリング作用
緩下作用、強肝作用、強壮作用
身体的作用
血液の循環を促す優れた効果があり、高い血圧を下げる一方で、貧血症状を改善します。鼻血を止めるなど全般的な止血作用もあります
特徴
レモン(檸檬)はミカン科の常緑低木、またはその果実のこと。原産地はインド北部(ヒマラヤ)。別名を枸櫞(くえん)とも言い、クエン酸の名はこれに由来する。樹高は3mほどになる。枝には棘がある。葉には厚みがあり菱形、もしくは楕円形で縁は鋸歯状。紫色のつぼみを付け、白ないしピンクで実と同じような強い香りのする5花弁の花を咲かせる。果実はラグビーボール形(紡錘形)で、最初は緑色をしているが、熟すと黄色になり、ライムにもよく似ている。レモンの果実100g当りのビタミンCは90mgもあるので、ビタミンC不足を補うのによいものです。レモン果汁だけを搾ったものは、約半分の45mgになります。レモンの果肉にはビタミンCのほか、クエン酸が多く、レモンの果皮にはリモネンやシトラールなどの精油、ヘスピルジン、ビタミンB群を含みます。
植物の特徴
原産地はインドですが、現在ではフロリダやカリフォルニアでよく栽培されます。果皮を圧縮あるいは蒸留してエッセンシャルオイル(精油)を抽出します。
芳香剤としての歴史
昔から血圧降下作用や消毒作用、動脈硬化防止作用が認められてきました。現在は食品と香水の香付けとしてよく使われています
相性のよい精油
安息香、イランイラン、カモミール

レモンティートゥリー

使用商品 : カトルソワース「アウェイク」
香り
清潔感のあるやや鋭い香り。
肌への効果
浄化力が非常に強いので、創傷や吹き出物をきれいに治す作用があります。水虫にも効きます。
精神作用
ショックを受けた心を慰め、再び活力をわかせます。
ヒーリング作用
強心作用、去痰作用、抗ウイルス作用
身体的作用
殺菌力があるので、流感、ヘルペス、カタルなどの症状を緩和する力があります。カンジダ性膣炎など性器の感染症や膀胱炎など尿路の障害も解決します。また免疫系(白血球)を活性化して病気に強い体を作ります。
特徴
ティーツリーオイルはヒノキに似た香りをもち、ラベンダーオイルなどと並んでアロマオイルの中で最も人気のあるオイルの一つにあげられます。古くは原住民のアボリジニが自然から得られる治癒として治療薬として用いてきました。1925年にアーサー・ペンフィールド博士によってティーツリーオイルが高い抗菌力を持つことが発見されました。その後、その効果が発表されて殺菌剤、外傷治療薬として使用されました。戦後、合成抗生物質が登場することによりその姿がうすれてきます。ところが、抗生物質の副作用が問題となる1990年前後より再びティーツリーオイルの効果が注目され、その研究が進むようになります。原産国のオーストラリアでは抗菌・殺菌効果が立証されており、オーストラリアの薬事法では抗菌剤として許可されています。各家庭に1本常備されているほど日常生活と密接な関係にあります。
植物の特徴
オーストラリア原産の低木。生命力が強い木で、伐採してもすぐにまた大きくなります。その葉からエッセンシャルオイル(精油)を抽出します。
芳香剤としての歴史
1920年代後半にオーストラリアからヨーロッパにもちこまれ、その殺菌消毒作用が注目を集めました。現在は主に外科・歯科で使われ、石鹸や消毒剤などに配合されています。ただし油はオーストラリアでのみ生産されています。
相性のよい精油
オレンジ、クローブ、サイプレス

ユーカリ

使用商品 : カトルソワース「アウェイク」
香り
クリアでスッとする鋭い香り。
肌への効果
疱疹や火傷の症状を緩和し、あたらしい組織が作られるのを促進します。
精神作用
高ぶった感情を抑え、頭脳を明晰にして集中力を高めます。
ヒーリング作用
引赤作用、去痰作用、駆虫作用
身体的作用
熱病において体温を下げ、頭痛などを和らげます。また抗ウイルス作用があり、とくに気管支の疾患に効き目を発揮します。性尿路系に効き、膀胱炎や下痢の症状を和らげます。
特徴
ユーカリとはフトモモ科ユーカリ属に属する常緑高木の総称。オーストラリア南東部とタスマニア島におもに分布する。ユーカリには500種類もあり、変種も含めると800から1000もの種類になる。成長がとても早く、材木として注目される。70メートルを超える高さになるものから、5メートル程で枝分かれする種類もある。コアラの食物としてよく知られている。ユーカリの香りは蚊が嫌うといわれており、蚊除けに用いることが出来ます。また抗菌・抗ウィルス作用があるといわれ、オイルを焚くと部屋の空気の殺菌や、風邪の予防を行うことができます。また、近縁種のレモンユーカリは香辛料に使われています。 抗菌、抗ウィルス作用のほか、解熱、消炎作用もあり、風邪をひいた時の鼻水、咳、痰に効果があるといわれます。
植物の特徴
原産地はオーストラリア。90メートル以上にまで成長する木の葉からエッセンシャルオイル(精油)が抽出されます。
芳香剤としての歴史
オーストラリアでは昔、重い傷をユーカリの葉で巻きました。18世紀後半にヨーロッパにもちこまれてから、消化器系を活発させる作用が発見されてシドニーペパーミントの名で人気が出ました。
相性のよい精油
安息香、コリアンダー、ジュニパー

ローズマリー

使用商品 : カトルソワース「リラックス」
香り
スッとするハーブ調の香り
肌への効果
肌を引き締める作用があり、むくみを取ります。
精神作用
脳細胞を活気づけ、頭脳を明晰にして集中力を高めます。
ヒーリング作用
強肝作用、強心作用、強壮作用
身体的作用
筋肉痛などの痛みを緩和するほか、血液の循環を促して貧血を緩和します。また中枢神経系をつかさどる脳に働きかけるため、言語、聴力、視力の障害を緩和するといわれます。
特徴
ローズマリーは、地中海沿岸地方原産の常緑性低木。シソ科。生葉もしくは乾燥葉を香辛料として用いる。また精油は薬にも用いられる。花も可食。”海のしずく”を語源とする地中海を代表するハーブです。記憶力をシンボルとする若返りの妙薬として知られています。ローズマリーの芳香は、血液の循環を促し、心身の不快感を一掃する助けになるともいわれています。集中力の欠乏や神経衰弱などに役立ち、老若男女によい影響を与えますローズマリー茶は、目が覚めるような刺激的な香りが特徴です。香りに比べると口に含んだときは、くせが少なく飲みやすいでしょう。心身の疲労を癒し、脳の働きを活性化して記憶力や集中力を高めます。低血圧の人は朝、このお茶を飲むと頭がすっきりして元気がでるでしょう。また、頭痛や風邪、おなかの張りをしずめます。
植物の特徴
原産地はアジアですが現在では地中海沿岸でよく見られます。シソ科の低木の葉と花を蒸留してエッセンシャルオイル(精油)を抽出します。
芳香剤としての歴史
古代から聖なる植物として重宝されてきました。若返り効果や消毒作用も早くから注目されていました。
相性のよい精油
オレンジ、グレープフルーツ、シダーウッド